【進路選択の新定番】沼津高専説明会まとめ

〜高校とは違う「5年一貫教育」という選択〜

先日、**沼津工業高等専門学校(沼津高専)**の説明会に参加しました。
今回はその内容を、中学生・保護者の方にぜひ知ってほしいポイントに絞ってまとめます。

■ 沼津高専とは?高校との決定的な違い

沼津高専は、中学校卒業後に入学し、
**5年間一貫で学ぶ「高等教育機関」**です。

最大の特徴は、

  • 大学受験がない
  • 大学レベルの工学教育を5年間で学ぶ
  • 理論+実験・実習を重視
  • 実践的な技術者・研究者を育成

「高校→大学」とはまったく違う進路で、
早い段階から“専門分野”に本気で取り組める環境が整っています。

■ どんな生徒に向いている?

説明会で強調されていたのは、次のような生徒像です。

  • 🔹 数学・理科が好き、得意
  • 🔹 モノづくり・技術・研究に興味がある
  • 🔹 将来の進路(技術者・研究者)がある程度見えている
  • 🔹 入学ポリシーに合致している

成績だけでなく、
**「科学技術への興味・適性」**が非常に重視される学校です。

■ 学科構成と今後の改組予定

現在の主な学科は、

  • 機械工学系
  • 電気・電子工学系
  • 電子制御工学系
  • 制御情報工学系
  • 物質工学系

令和9年度から学科改組予定で、
より時代に合った分野へ進化していくとのことでした。

■ 学生生活は「高校と大学の中間」

  • 部活動あり
  • 文化祭・体育祭あり
  • 規模は高校より大きく、大学よりコンパクト

学生寮もありますが、希望制です。

自由度は高い一方で、
学年が上がるほど大学並みに厳しくなる点も正直に説明されていました。

■ 就職実績が圧倒的に強い

沼津高専の最大の強みの一つが就職です。

  • 📈 求人倍率:33.3倍
  • 📌 就職と大学編入はほぼ半々
  • 📌 大手企業からの採用実績多数

過去3年間の例:

  • 浜松ホトニックス:12名
  • アステラス製薬:10名
  • 矢崎総業:7名 など

企業側から
「高専生は即戦力として優秀」
という評価が非常に高いそうです。

■ 大学編入も有利な仕組み

高専生の大学編入試験は、

  • 数学のみの試験
  • 英語はTOEICスコア評価
  • 理系学生に特化した試験形式

結果として、
旧帝大クラスよりも就職面で有利になるケースもある
という説明が印象的でした。

■ 入試日程(今年度)

  • 🗓 1月17日(土)推薦選抜
  • 🗓 1月23日(金)合格発表
  • 🗓 2月8日(土)学力選抜
  • 🗓 3月4日 入学説明会(※参加必須)

■ 留年・厳しさについても正直に

  • 低学年の留年は少なめ
  • 高学年になると一気に厳しくなる
  • 大学と同様の自己管理が求められる

「楽だから高専」ではなく、
本気で学ぶ覚悟が必要な進路だと感じました。

目次

■ まとめ:沼津高専は「覚悟のある理系」にとって最高の環境

沼津高専は、

  • 高校進学とはまったく違うルート
  • 理系に特化した5年間
  • 就職・大学編入の両方が強い

という、明確な強みを持つ学校です。

「理系が好き」
「技術で将来を切り拓きたい」
そんな中学生にとって、
高校以外の有力な選択肢として、ぜひ一度知ってほしい学校です。

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大津 多聞のアバター 大津 多聞 大津進学教室塾長

清水の子供たちの学び舎のような塾になるようみっちり指導します。
経歴…清水岡小学校→静岡聖光学院→静岡県立大学薬学部→アナンインターナショナルにてさかなクンのマネージャー業務を経験。

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