大津のつぶやき

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スキャンダルイブを見て、子どもたちに伝えたいこと

このドラマを見て、
「これは大人の世界の話だな」で終わらせちゃいけないな、と思った。

むしろ、
今の子どもたちにこそ関係がある話だと思った。


この物語で一番こわいのは、
だれかが悪い、だれかが正しい、ということじゃない。

「事実」と「真実」がズレていくこと。

どこかに出た“事実”は、
それだけで一気に広がって、
「それが全部」みたいに扱われてしまう。

でも、その裏には
言葉にされていない気持ちや、
見えない事情が必ずある。

それが見えなくなった瞬間、
人はとても簡単に傷ついてしまう。


これ、
子どもたちが毎日触れている
SNSの世界と、そっくりだなと思った。


友だちの一言。
誰かの失敗。
写真の一部分。
動画の切り取り。

それだけで、
クラスの空気が変わったり、
誰かが居づらくなったりすることがある。

本人が説明する前に、
「もう決まった話」みたいに広がってしまう。


大人はつい、
「SNSは気をつけようね」
「変な情報を信じちゃダメだよ」
って言ってしまう。

でも、このドラマを見て思ったのは、
それだけじゃ足りない、ということ。


子どもたちに本当に伝えたいのは、これ。

  • 見たものが、全部じゃないかもしれない
  • 書いてあることが、全体とは限らない
  • 分からないことは、すぐに決めなくていい

「よく分からないから、広めない」
それも、立派な判断。


SNSでは、
早く反応する人ほど目立つ。

でも、
考えてから動く人のほうが、実は強い。

一回、止まる。
一呼吸、置く。
「これは誰の気持ちを動かす情報なんだろう?」って考える。

それができるだけで、
だれかを守れることがある。


このドラマは、
「情報って、こんなに重たいんだよ」
と静かに教えてくれる作品だった。

スマホを持つことが悪いんじゃない。
SNSが悪いわけでもない。

どう使うかが、大事。


(生徒たちへ)

もし、
友だちのことが書いてある投稿を見たら、
すぐに信じなくていい。
すぐに広めなくていい。

「これは本当かな?」
「これを見た人は、どんな気持ちになるかな?」

そう考えられる人は、
もう十分、大人だと思う。

強い人って、
声が大きい人じゃない。
たくさん広める人でもない。

考えられる人。止まれる人。

このドラマを見て、
そんな力を、子どもたちに身につけてほしいなと思った。

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大津 多聞のアバター 大津 多聞 大津進学教室塾長

清水の子供たちの学び舎のような塾になるようみっちり指導します。
経歴…清水岡小学校→静岡聖光学院→静岡県立大学薬学部→アナンインターナショナルにてさかなクンのマネージャー業務を経験。

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